アナログ回線やISDNに代わって光電話サービスを使う人は最近多いですよね。光回線を使った電話は「IP電話」と呼ばれる電話タイプの一種で、アナログ回線やISDNなどのデジタル回線ではなくインターネットを使った電話です。インターネットは今や光回線が主流になっていますが、光回線を契約した人の中で光電話も一緒に契約している人は多いのではないでしょうか?
でも光電話の利用者の中にはトラブルを抱える人も少なくないようです。この記事では光電話サービスでよくある症状と自分でできる故障チェックポイントをご紹介したいと思います。
1.光回線電話でよくあるトラブル
光電話のトラブルとしては以下のような点があげられます。
音が途切れたりでない
音がプツプツ言ったり出なかったりする症状が報告されています。こうした症状は光回線機器の一時的な動作不良が原因であるのが一般的です。
携帯に発信できない
他の固定電話には発信できるし着信機能も問題ないのに、なぜか携帯電話に発信できないという症状が見られました。これは光電話が「00」で始まる番号に発信できないという症状に起因しています。これは機器の設定を変えるだけで解決できる問題です。
電話とインターネットの両方がつながらない
電話だけでなくインターネットもつながらないというケースも珍しくありません。両方ともダメなので、この場合は電話機単体ではなくルーターや回線に問題があると考えられます。
雑音が入って聞こえづらい
話中にノイズが入って相手の声が聞こえないというトラブルもあります。これは電源がタコ足配線になっていたりコードレス機に何かしらの問題が発生している場合が考えられます。
発信も着信もできない
どちらの機能も使えない場合はルーターや配線に問題がある可能性があります。
2.自分で調べる故障チェックポイント
一見電話機や回線の故障や不具合が発生しているように思えても、実は壊れているのではなく単なる設定やちょっとしたケアレスミスが原因でトラブルが起きている可能性もあります。そのため電話機の製造元やNTTなどにすぐに問い合わせるよりも前に、自分で電話機や電話機周辺を調べてみるのが良いです。実際に調べてみると良いポイントをいくつかご紹介します。
自分で調べられる故障チェックポイント1:電源やケーブルを調べる
まずは基本的なポイントですが、電話機やONU、ルーター、ホームゲートウェイなどの周辺機器には電源ケーブルや電話線ケーブルがつながっていなければいけません。それが外れていれば当然電話機能が使えなくなります。そこで以下のようなポイントを調べてみてください。
- コンセントが外れていないか
- 停電や電力の使い過ぎのせいでブレーカーが落ちていないか
- 電話線がつながっているか
- 電話機に電話線がつながっているか
- 受話器と電話機本体とのコードがつながっているか
- 機器とケーブル類が正しく接続されているか
- 一つのコンセントにたくさんの電子機器が接続されていないか
かなり初歩的なことに思えるかもしれませんが、意外と落とし穴なのがこのようなケアレスミスです。ケーブルは猫が噛みついたり犬が引っかかるなどして断線したり外れたりする可能性があります。あるいは子どもが足をひっかけたり一時的にコンセントを外して別の電化製品をつなげていたなんて可能性もありますよね。
またルーターのようにたくさんの接続口がある機器の場合はケーブルを間違って差し込んでいる可能性もあります。タコ足配線もノイズを発生する原因になりかねません。ケーブル周りをすっきりさせて接続を一度見直してみましょう。
自分で調べられる故障チェックポイント2:ディスプレイ表示を見る
ディスプレイ付きの電話機の場合、もし発信や着信の電話番号その他の文字表示が一切されていないか文字化けしてる場合は電話機の問題が考えられます。基本的にNTTの電話局や電話回線はディスプレイ表示とは関係がありません。電話機は回線がつながっているかどうかに関係なく何かしらの文字表示があるはずです。
ディスプレイに関する別のケースはバックライトがつかないという問題です。実は文字表示はされていてもライトがついていないために読めなくなっているという場合も考えられます。いずれにしてもディスプレイの問題は電話機の問題でしょう。
自分で調べられる故障チェックポイント3:周辺機器のランプの状態を確認する
ONUやホームゲートウェイやルーターなどのランプの状態を確認してみましょう。機器にもよりますが、取扱説明書を見て正常な状態だとどのランプがついているのかをチェックします。例えばNTTのONUのランプ状態としては以下のようなポイントをチェックします。
認証ランプ
これが消えていたらONUにトラブルが発生している可能性があります。一度再起動してみて直らなければNTTに相談しましょう。
光回線ランプ
これが消えているなら光回線がそもそもつながっていない恐れがあります。この場合も回線業者に相談してみましょう。
電源ランプ
消えているなら電源接続を見てみましょう。もしコンセントにさしてあるのにランプがつかないならケーブルの断線やONU機器の異常が考えられます。
このようにランプの状態をチェックすることで問題の原因を絞り込みやすくなります。ルーターやホームゲートウェイなどでも同じようなチェックをしてみましょう。
3.まとめ
光回線でよくあるトラブルや自分でできるチェックポイントをご紹介しました。意外とケーブル類を見直したり電源を入れなおすことで通信状態が直ることもあります。
もし色々試してみても解決しないようなら、光回線を契約している業者に問い合わせましょう。フレッツ光ならNTT、光コラボなら各通信業者、電力会社系の光回線なら各電力会社に連絡して回線状況を調べてもらいます。もし回線に問題がないようなら電話機の故障も考えられるので、その場合は機器の製造元に問い合わせましょう。